アラフォーおっさんのつぶやき

公立中高一貫校受験。受かるための準備。合格よりも経験が大事。

受験生
公立の中高一貫校
このブログにたどり着いたということは、存在をご存じということですね。
我が子がチャレンジを始めたところから受験終了までの道のりで感じたこと
など、受験を考えられているご家庭の参考なればと思います。

全国的な事はわかりませんが、私が住む大阪では6月頃あたりに案内をもらいます。
大阪には併設型と呼ばれる学校が3校あります。

中等教育学校
 ひとつの学校として中高一貫教育を行う。修業年限は6年で、前期課程3年と後期
 課程3年に区分される。

併設型
 同一の設置者による中学校と高等学校を接続。高等学校入学者選抜(高校入試)は
 行わない場合 もある。

連携型
 既存の中学校と高等学校が教育課程の編成、教員や生徒間の交流等で連携し、中高
 一貫教育を実施。

私は受験は高校から、中学受験は所得の高い家庭がするものという認識でした。
私学の費用は3年間で400万を超えてきますし、高校、大学も含めプラスアルファ
の出費が考えられます。
これからは勉強だけでなく、柔軟でグローバルな教育環境も必要になってきます。
それを考えると地元の公立に進学するのは心配もありますが、私学に通わせてあげら
れる余裕もありません。
よく地元に学校に通わせて塾通いする費用を考えたら、私学に進学して塾通いなしの
費用と変わらないようなことをおっしゃられる方もいますが、結局授業についていく
ために塾に通わす必要がある時もあるようです。
これは進学する学校とわが子のレベルが影響してきますね。
ちなみに公立の費用は3年間で150万程度で済みます。
もちろん中高一貫校も公立ですので同額程度の費用で済みます。
ここが大きな魅力ですね!

親としては行かせてやりたいという思いがありましたが、子供の意思も忘れてはいけ
ません。
初めはやはり地元友達と離れるわけですから拒否していましたが、割とクラスメート
の中から受験する子がチラホラ出てきましたし、高校受験がないというところもあり
チャレンジすることとなりました。

この時点でもう7月。あと半年しかありません。
一応幼少期から公文に通わせていたいましたし、それなりの進度でしたし学校の成績
を考えると基礎学力は大丈夫と踏んでしました。

とにかく情報を集めようと色々リサーチしてみたのですが、私学と違ってリアルな情
報が少なく困りました。
何人かのブログや口コミを参考にすると、塾通いすることなく合格できるような情報
もありましたし、公立小学校で学習した範囲からの出題という話も伺っていたので、
最初は自主学習で行くつもりでした。
ちょうど夏休み前ということもあったので、無料体験の夏期講習を受けてみようとい
うことになりいくつか説明会に行きました。

ここで認識を改めさせられる結果となったのです。
まず、公立中高一貫に対応している塾が少ないということ。
その中で中高一貫校に精通している塾で言われたことは、今から合格を目指すのはか
なり厳しいということでした。
ただ我が子の実力は知らずでのお話でしたので、ひとまず基礎学力をはかる学力診断
テスト的なものを受けましょうということになりました。
結果としては、基礎学力は大丈夫ということでしたので後は子供の頑張り次第という
ことになり「どうされますか?」といわれました。
子供とも結構話をしました。
6年間で学べるカリキュラムや高校受験に費やす時間、将来のことetc・・・
結局今しんどい思いをして頑張ろうということになりました。

自力の勉強はあきらめ中高一貫校向けのコースを受講することとしたのですが、夏休
み中は通常の講座は休みで夏期講習のスケジュール。
結局無料体験も含め8回ほどの授業だけでした。

空いた時間は学校の宿題を早々に済まさせ、色々問題集をリサーチして解かせました。
算数の出来が合否を左右するようなきがして、夏休み中に攻略しようと考えました。
その時使用したのがこちらの問題集。

この夏休みの期間で改めて自力学習での合格は難しいと感じました。
例えば算数なんかは実際には学校で習わない「つるかめ算」「旅人算」「植木算」な
どの特殊算といわれるものを理解する必要があります。
特殊算は20種類以上あって、大人の感覚だと中学で習う連立方程式だと簡単に解け
る問題を各問題の内容に応じた解き方が特殊算として存在します。
違う特殊算でも解ける問題などもあり、数をこなしてパターンを見抜けるように出来
る必要があります。
私が教えるときはどうしても連立方程式が出てきてしまい当惑しました。
特殊算自体習っていないのだから、方程式をいきなり教えてもいいじゃないかと思っ
たのですが小学生には理解しにくいようです。
大人からすると、どの特殊算を使用するかを見抜く必要があるので余計に難しいよう
に感じるのですが、小学生にはこちらの方が理解しやすいとのことでした。

夏期講習期間が終わり通常講座の選択をしないといけないのですが、結局集団学習と
個別学習を週二回と通うこととしました。
最初は集団だけということで考えていたのですが、とてもそれだけで理解するのは難
しいと判断しました。

結果的にこの判断は正解でした。
5年生から通わせていたら集団だけでも行けたかもしれませんが、とにかく時間があ
りません。
塾の先生の話では我が子と同じようにこの時期に受験を考えるご家庭もあるようです
が、学校の成績が良くても特殊算で心が折れて断念する子も多いそうです。

私学でも学校によって色々ですが割と対策も取りやすいとのことでしたが、公立中高
一貫校は実際の予想偏差値以上に難しいようです。

スタートは早めに!

これにつきます。特に算数!
算数が苦手なお子さんはそもそも難しいかもしれません。早いスタートでもクラスで
上位の子の学力が必要になるように感じます。

次に理科が受験科目にあるところは特に早めのスタートが必要です。
理科の問題でも暗記ものだけでなく、算数よりの問題もあるのでその対策も必要です。

最後に国語。
作文があるところが多いと思いますので、何度も書いて練習していくことが大事です。

これらを考えると、無理なく学習していくには5年生からスタートがベスト。
子供の体力的な事も考えてあげなくてはいけませんから。

塾の受講コースの決め方

大前提として公立中高一貫校に特化したコースがある事です。
全国展開の個別指導の説明会に行ったときに公立中高一貫校の受験に向けての学習なら
別の塾を勧められた経緯もあります。
5年生から受講される場合は集団講座で、状況に応じて個別講座を足していくのでいい
と思います。
6年生からは個別講座をおススメします。
集団を受講してもいいですが、基礎学力があるようでしたらその費用と時間を個別にま
わした方が効率がいいでしょう。
算数ばかりの話になりますが、特殊算を短期間に詰め込むのは集団では難しいです。
つまずいたときにしっかりフォローしていかないと、ずるずると迷宮入りします。
そのあたりは集団では難しいと感じました。

家庭学習について

塾の宿題はもちろん、学校の宿題も当然あります。
それを終わらせたうえでプラスアルファをどこまでできるかが重要です。
我が家でいえば、平日3日の夜と土曜日の午後すぎは塾での学習です。
帰ってきてからの学習は小学生では出来る子もいますが、学校の宿題があるのでハード
な気がします。
なので平日2日と日曜日に学校のと塾の宿題を終わらせたうえでの自主学習です。
結構時間がないと思いませんか?
なので5年生スタートがベストなのです。
うちの子の課題は作文と特殊算と図形でしたので、作文は書きまくりました。
算数は過去の傾向で出題される確率が少ない問題もあるので、なかなかピッタリな問題
集がなかったので、過去問と各特殊算の問題数が多いものを選びました。

直接問題集に書き込むのではなく、別用紙に書き正解全問正解するまで何回も解かせ
ました。
このあたりの学習の仕方はアメトークの「勉強大好き芸人」を参考にしました。

受験にあたっての心得

これは中学受験とか関係ないですね。
高校、大学はもちろん資格試験もそうですが、体調を崩しては絶対にいけません!
本当にすべてがパァです。
受験に関してはインフルエンザが流行する時期です。
必ず予防接種は受けてください。
いよいよ受験日が近づいてくると、私学組もちらほら早いと1週間前あたりから休み
だす子が出始めます。
このあたりの判断は難しいところですが、あまりおススメできないと思います。
なぜおススメしないかといえば、日ごろのリズムが崩れがちになるからです。
もし休むのであれば、普段通り起きて通常授業が始まっている時間は同じように学習
する環境にでもしましょう。

受験勉強を通して

無事合格はできましたが、実は受験日の3日前に突然嘔吐し熱が出ました。
本当に「ああ、終わった・・・ 」と放心状態になりました。
インフルエンザではなかったですが、周りの受験組の中でも一週間ほど前にかかった
子がチラホラいてました。
何とか前日には熱は下がりましたが、食欲がありません。
当日もゼリーを少し口にした程度でかわいそうなくらいでした。
結果論でプラスの考えをすればそれが緊張せずに受験に望めたともいえますが、ない
に越したことはありません。
そうでないご家庭もあると思いますが、中学受験は失敗したところで地元の中学には
進学できるます。
我が家のようにスタート遅くともダメもとで受験させるというご家庭も割りといたよ
うです。
一番の収穫は勉強方法でした。
公文を否定する気はありませんが、自分で理解する力が問われるので向き不向きな子
がいますし、計算は答えが正解だけではいけないと感じました。
うちの子も進度も進んでいたので、それなりに出来ているなと思っていたのですが、
計算間違いした時に途中の計算の仕方をチェックした時に、変な解き方をしていたの
です。
これは公文だけではないですが、途中の過程を飛ばしがちの学習方法の危うさみたい
なのを感じました。
まずこれがわかっただけでも収穫です。
特にうちの子は計算間違いが起きやすい解き方をしていたので、今まで簡単な桁の問
題でもなぜ間違ったりするのか理由がわかりました。
あとは塾任せにせず親もかかわること。
今日は何をしたのか?
どこを間違ってそれをちゃんと理解できたのか?
学習過程で理解できていないところがあるか?
とにかく子供から進捗状況を確認して、一度間違ったところは数日後もう一度解かせ
ました。
大人でもそうですが、その場で説明してもらって理解したつもりになるのですが、意
外と忘れていることが多いです。
その時に間違った場合は、また日を改めて正解するまで繰り返します。
こういったやり取りをしていくことで、子供の取り組み方などがわかり学習方法が見
えてくると思います。
これは今後の自主学習や塾の選定などに影響してきます。
ここを親も子供も認識できたことが何よりの収穫です。
学習は大人になってもなくなりません。
親子ともども大変ではありますが、しっかりと子供と向き合って将来につなげてもら
えればと思います。